バイクや自動車といったエンジンを動力源にする乗り物には、通常、変速機(トランスミッション)と呼ばれる装置が搭載されています。トランスミッションとは、歯車(ギア)の組み合わせなどを利用してエンジンの回転数を適切な範囲に保つ装置のことです。
ギアポジションセンサーは、運転者が操作した1速、2速といったギアの状態を検知し、電気信号としてECUに伝える役割を担っています。
機械式のギアポジションセンサー
もともと、朝日電装ではニュートラルスイッチと呼ばれるニュートラルポジションを検知するプッシュ式スイッチの設計・生産をおこなっていました。その後、回転スライド接点を利用した機械式のギアポジションセンサーが登場します。
無接点型のギアポジションセンサー
回転スライド接点を利用したギアポジションセンサーでは、衝撃や摩耗などによる経年劣化が避けられません。そこで、朝日電装では、磁気センサーを使用した無接点型のギアポジションセンサーを開発しました。無接点であるため接点消耗がなくなり、信頼性をより高めることができます。
ホール素子を使用した磁気センサー
磁気センサーにはホール素子を利用しています。電流を流した半導体に対して、外部磁界が加わると、半導体内部で移動する電子に対してローレンツ力が発生し、垂直軸方向(Z軸方向)の電位差が生じます。この電位差のことをホール電圧といい、この電圧を信号として検知することで磁界の強さを計測します。ホール素子は、磁界の強さとホール電圧の関係がリニアのため、回転角度の検知精度を高められるといった利点もあります。
すり合わせにも迅速に対応いたします
朝日電装では、ギアポジションセンサーだけでなく、APS(アクセル・ポジション・センサ)、ECU、アクチュエータなどの設計・製造の実績もございます。それらをトータルで組み合わせた電子制御システムの実績もございます。貴社の電子制御システムの一部を当社の製品で置き換える場合のすり合わせにも迅速に対応いたします。電子制御システムを構築したい、信頼性や精度を高めたい、試作からすり合わせ開発をしたいといったご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。