自動二輪車用APSに
インダクティブセンサーを採用
インダクティブセンサーとは、電磁誘導を利用して
ターゲット(金属体)の位置を検出するセンシング技術です。
本製品では、プリント基板上に検出用のコイルパターン(検出回路)を形成しています。
このコイルパターン上をターゲット(金属板)がグリップ操作により移動すると、
誘導磁界の変化が発生します。
センサーはこの変化を検出し、ターゲット位置に応じた電圧信号を出力します。
これにより、滑らかで高精度なスロットル操作を実現しています。
従来の磁気式APS(アクセルポジションセンサー)では、
磁石とホールICを組み合わせて回転角度を検出していました。
しかし、磁石には レアアース(希土類) が使用されることが多く、
レアアースの生産偏在による供給リスクや、採掘・精錬過程で発生する
環境負荷が問題となっています。1
本製品は、電磁誘導による誘導磁界の変化を利用するインダクティブ方式を採用。
そのため、磁石を一切使用せず、レアアースフリーで生産が可能です。
これにより、環境負荷の低減と安定した供給体制を両立しました。
朝日電装はこれまで、磁気センサー式APSを多数開発・生産してきました。
今回のインダクティブ式APSは、構造・検出原理こそ異なりますが、
これまで培ってきたAPS設計のノウハウを活かし、
従来品と同じ操作感・応答性を維持しながら、
新しいセンシング技術による次世代APSとして仕上げています。
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